荒城の月

今年最も縁深かった、

この歌の歌詞をじっくり味わってみて、

その詩情の世界に、

すっかり魅せられてしまう…

 

平家物語の冒頭を彷彿させるこの歌は、

栄枯盛衰を繰り返す人の世の儚さと、

千年の時を経て変わることのない、

凛とした自然の姿を対比させることで、

時空を超えて、侘び寂びの世界を描く。

 

わずかな字数の中に表現された、

奥深い情感と究極の美。

すごいな…

 

多くを語れば、

多くが伝わるわけでは、必ずしもない。

 

きっと音楽も、同じだろう…と、

そんなことを思う。