ピアノ曲で最も難しい伴奏、
それは間違いなくワルツの伴奏。
例の “ブンチャッチャ ブンチャッチャ” です。
3拍のリズムの中で、
左右の揺さぶりを繰り返すわけで、
これを正確に弾くだけでも、
決して簡単ではありませんが、
たとえ完璧に弾けたとしても、
それだけでは音楽にならいのが、
難しいところ。
因みに、音型の纏まりは、
四分音符+二分音符。
手首の振りのリズムは、
二分音符+四分音符。
この対置をうまく利用して、
単調な動きの中に、
自由な律動を創り出すわけですが、
これには、
独特のリズム感とセンスが必要で、
ショパンのワルツなどは、
やはりフランス系のピアニストに、
上手い人が多い気がします。
いずれにしても、
ワルツがうまく弾けるかどうか、
その9割は、
左手の伴奏にかかっているんですね…。
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