ブラームス ワルツ Op.39 あれこれ その1

16曲からなるこのワルツ集は、

家庭音楽が興隆した当時、

まず連弾曲として作曲されたました。

 

この愛らしい作品集の、

読譜、楽曲研究を勧めていると、

興味深い発見が尽きなくて、

どんどん愛着が深くなっていきます。

 

まず、調性について。

1867年に初版出版された連弾版では、

16曲中、実に13曲が、

(ハ長調・イ短調を各一曲含む)♯系。

 

♯系の調は、♭系に比較すると、

押しなべて、響きがとても柔らかい。

これは、ブラームスの音楽の特徴を、

如実に反映しています。

 

長調においては、

同じ華やかでも、決して出過ぎない。

そして、短調においては、

暗くあっても、重くなり過ぎない。

 

在欧中、ピアニストの友人が、

ブラームスの音楽は、アガペーだよね…と、

言ってたことを思い出します。

 

熱い思いはあれど、控えめで自己犠牲的、

多くを語らず、相手に望むものを与え、

どこまでも受け入れることに執心する。

 

なるほど…そうだよなぁ~と、

尊敬するシューマンの奥さんクララを、

プラトニックな関係で(…と言われる)、

一生をかけて支え続けた彼の人生に、

楽譜を眺めながら、ふと思いを馳せるのです…。

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