所謂、珠玉のピアノに位置づけらる、
ショパンの、
ノクターン変ホ長調 作品9-2。
有名なこの曲の難しさは、左手にある。
そう、この伴奏を美しく弾けたなら、
作品の9割を制覇したも同然…。
ソプラノと対をなすバスのラインと、
その上に乗せられる、
テノール声部のため息のフレーズ。
このアーティキュレーションを、
繊細に表現するには、
指の完全なコントロールに加え、
ペダルの微妙な操作が必須。
いやいや、この曲だけでなく、
同じ伴奏型を繰り返すこの手の曲は、
例外なく左手がとっても難しい…。
主役のメロディーに対し、
伴奏は縁の下の力持ち。
とにもかくにも、先ずは土台作りに、
しっかり手間をかけたいもの…。
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